千代ヶ丘配水塔

川崎市上下水道局 千代ヶ丘配水塔
ちよがおかはいすいとう

　百合ヶ丘駅の北側、千代ヶ丘の標高130mほどの高台に千代ヶ丘配水塔の２つのタンクが並びます。

小さい方の1号タンクが出来たのは 1966年です。　その頃は周りには農地や山林が拡がっていましたが、急速に住宅地の開発が進みました。　より多くの水道水を配るために、1979年に大きな2号タンクが建設されて、親子のタンクとなりました。ちょうど千代ヶ丘中央交差点とタンクの間に住宅地が造成されていたころです。

その後、1980年代初期に東北東に1.1km 離れた地点に細山配水塔が建設されました。


構造：	鉄筋コンクリート製円筒形（1,2号とも；小さい方＝1号）
満水時水面標高：	145m
満水時容量：	643 立方m (1号), 2,861 立方m (2号)
内径：	12.8m(1号), 27m(2号)
高さ：	15.1m(1号), 18.7m(2号)
有効水深：	5.0m (1,2号とも)
	✤ 川崎市上下水道局公表のデータによる

タンクから 350m 離れたところ、千代ヶ丘小学校のすぐ横の地下を導水路トンネルが走っています。　津久井湖などの水源と長沢浄水場を結ぶ第一導水隧道（だいいちどうすいずいどう）です。　ここから3.8km 離れた長沢浄水場できれいな水道水になって、またこの千代ヶ丘のタンクに戻ってきている水もあると思います。
（隧道（ずいどう）＝トンネル。正確には相模原市にある下九沢分水池(しもくざわぶんすいち）から長沢浄水場の間が第一導水隧道です）

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【タンク解体】 2022-09記

　外出すればいつでも小田急線が走る谷の向こうに見えるタンクなのですが、ふたごのタンクが１つだけになっているのに気づいたのは2022年の9月。
早速確認(さっそくかくにん)してみると2021年10月頃からタンクの更新工事(こうしんこうじ)が始まっていました。 2つのタンクを両方とも新しいステンレスタンクに置き換(か)える工事です。

現地を見にゆくと大きい方の２号タンクが完全になくなっていました。しばらくは１号タンクだけで運用し、新しいタンクが完成したらそちらに切り替えます。そして、引き続き１号タンクも新しいものに建て替えるそうです。

➜ このページ下部のウェブアルバムに工事中の写真を掲載

近年、鋼鉄製(こうてつせい)の百合ヶ丘配水塔の改修が行われていました。耐震強化(たいしんきょうか=じしんにつよくする)と古くなった部分をなおすためです。
コンクリート製の宮崎配水塔は、早々とステンレスタンクへの建替が終了しています。

コンクリート製の高石配水塔と細山配水塔については、両方とも耐震安全性(たいしんあんぜんせい)を確認済みです。さらに高石配水塔では、古い部分をなおす工事も引き続き行われています。

千代ヶ丘配水塔の更新も始まり、安定した水の供給がより確実になります。
そして、麻生区・多摩区周辺を見ると、地下を通る送水管・配水管の耐震化も長い時間をかけて着々と進行中です。


近隣の住宅街から見た千代ヶ丘配水塔。タンクが巨大であることがわかります。	千代ヶ丘中央の交差点付近から見た配水塔。小さいタンクは外壁を補修中。	小田急バスの停留所団地坂上と原店前の間の、馬の背尾根道から見た千代ヶ丘配水塔。

百合丘小学校近くから見た千代ヶ丘配水塔。タンク右側に見える小さなドームは、タンクと道を挟んで反対側にある川崎授産学園の天体観測室。　季節毎に無料の天体観望会が開かれています。 →CLICK	尾根道沿いに設置された配水塔。　近くで見ると圧倒的な存在感です。　手前の2号タンクは川崎市の配水塔の中では最も内径が大きいものです。（内径27m；１基あたりの容量は高石配水塔が最大）	百合ヶ丘配水塔の前、パークシティ新百合ヶ丘の駐車場の向こうに見える千代ヶ丘配水塔。　ちょうど、サンラフレ百合ヶ丘の建物の間を通して見ることができます。

千代ヶ丘中央交差点付近から見た配水塔。小さい方の1号タンクは補修中です。千代ヶ丘の「谷底」からはタンクはほんとうに高いところに見えます。　交差点を左に行けば千代ヶ丘小学校の前に出ます。	高石6丁目の尾根から見た千代ヶ丘配水塔。遠くに武甲山（ぶこうさん）が見えます。　武甲山は埼玉県秩父市と同秩父郡横瀬町にまたがっています。武甲山は、頂上付近での石灰石採取に伴う最高地点の変化を避けるため、変化のない地点の標高を山の高さとして採用していました。その後採取が落ち着いたため、新たにそれまでより高い地点を頂上としました。このため、山の標高は、2002年に1295m から 1304m に変更されています。

ウェブアルバムにある千代ヶ丘配水塔の画像
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