川崎市上下水道局 高石配水塔
たかいしはいすいとう
とじる
 周囲の宅地化にあわせ巨大タンクを二つならべた高石配水塔。となりには川崎市の防災行政無線の巨大なアンテナ塔(西生田中継所)が立っています。

 2基のタンクは同じ容量ですが、1基あたりの容量は川崎市の配水塔の中で最も大きなものです。(2基分の総容量でも最大)
構造: 鉄筋コンクリート製円筒形
(1,2号とも;南側=1号)
満水時水面標高: 123m
満水時容量: 3,140 立方メートル(1,2号とも)
内径: 20m(1,2号とも)
高さ: 13.8m(1号), 14.0m(2号)
有効水深: 10.0m(1,2号とも)
✤ 川崎市上下水道局公表のデータによる
南側の1号タンクは 1965年頃に建設されています。 もう1つの2号タンクは、1989年に建設されています。 アンテナ塔は2号タンクができる少し前に建設されているようです。
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東側の南生田から: 「高石」配水塔ですが、所在地は西生田になります。 左側が1号、右側が2号タンク。
北側の住宅地から: 手前の2号タンクの脇には非常時の給水設備が設置されています。(道路沿いの金属ポールが立っているところ)
南側谷戸から: タンク設置時には田畑と里山だった周辺にも多くの住宅が建ち並びました。 左側の1号タンクはちょうどお化粧直しをしていました。
北西側の尾根から: かつては里山や畑だった配水塔まわりも徐々に宅地化が進み、今ではカラフルはお家が並んでいます。 右側が1号、左側が2号タンク。
手前の斜面の住宅地は傾斜がきつく、自動車で登るのも大変な坂があります。



北側の西生田から


東側、塔のふもとから
とても気になる高いアンテナ塔。 自衛隊の通信用かとも思っていたのですが、ふもとに行っても何とも書いてありません。 しかし、あまりにも問い合わせが多いのか、ある日にわか作りの標示板が掲げられました。
『西生田中継所 川崎市』 川崎市の防災行政無線のアンテナ塔のようです。
そういえば、テレビがアナログ放送だったころ、テレビ音声が入るポケットラジオを聞きながらこの塔の近くに来ると、突然4チャンネルに消防の指令無線が混信してくることがありました。

このアンテナ塔のふもとの地下に津久井湖などの貯水池から長沢浄水場に原水を送る第一導水隧道(だいいちどうすいずいどう;隧道=トンネル)が走っています。長沢浄水場は東に1.5km先です。

●相模原市にある下九沢分水池(しもくざわぶんすいち)と長沢浄水場着水井(ちゃくすいせい)の間を結ぶトンネルを「第一導水隧道」と呼びます。

●川崎市には、もうひとつ、津久井湖などで取水した原水を潮見台浄水場に送る第二導水隧道があります。(津久井分水池(つくいぶんすいち)と西長沢浄水場着水井(ちゃくすいせい)の間)


「西長沢浄水場」は神奈川県内広域水道企業団の施設。かつては同じ敷地内に川崎市上下水道局の「潮見台浄水場」があった。潮見台浄水場は2012年度に廃止されており、その後、敷地内に川崎市上下水道局の「潮見台配水所」が設置された。「着水井」はもともとは潮見台浄水場の施設。

ウェブアルバムにある高石配水塔の画像
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